藤崎観音堂 はだか胴上げ祭り(能生地区)

hadakadouage0036_l.jpg 1月17日。能生藤崎地区の藤崎観音堂では、江戸の頃からの伝統行事と伝えられる「はだか胴上げ祭り」が行われます。

糸魚川市の無形民俗文化財に指定され、六尺褌の男衆が厄年の方を捕まえ、天井高く胴上げをする勇壮な小正月行事です。

地元氏子の他、多くの見物客がこの稀祭を見に訪れる名物行事となっています。

hadakadouage0009_l.jpg 祭りが行われる1月17日の午後7時頃になると、藤崎観音堂には沢山の氏子が参拝に訪れ、袋一杯の小銭を両手に握り、賽銭箱というより本堂正面に祀られている観音像に向かって投げ入れ手を合わせます。

祭壇周辺には沢山の小銭が散らばり、宮司さんや近くの人がそれを集めて賽銭箱に戻します。



hadakadouage0017_l.jpg そして威勢の良い掛け声と共に正面から本堂へ走り込んできて袖に座り、御神酒で清めます。

程なく別座敷より「メッケター(見つけたの意)」と叫ぶ二人の男衆に担がれた厄年の男性が登場します。

勢いよく連れてこられた男性は褌姿の男衆によりあっという間に担ぎ上げられ、「サッシャゲー サッシャゲー(差し上げの意か?)」という威勢の良い掛け声と共に大の字のまま堂内を練り歩かれます。

hadakadouage0030_l.jpg 時には側で見ている見物客へ向かって押し寄せたりしながら頃合い良しと判断した音頭取りが合図を送ります。

大の字のまま手足の服をつかまれ、音頭取りによって中央で上げられるように位置の調整をし、低い位置に構えられます。

男衆の足下にはうずくまって台になっている方もいました。さあ、いよいよ胴上げです。


hadakadouage0033_l.jpg 音頭取りの「ヨイヤーサァー」の掛け声がかかると男衆も「ヨイヤーサァー」の掛け声で2回上下に振ってから3回目で天井に届かんばかりに放り上げます。

天井は放り上げられる場所だけ板の色が違っていて、天井にぶつかるほど高く放り上げられることが伺えます。

放り上げた男性をしっかり受け止めると再度担ぎ上げ、「サッシャゲー サッシャゲー」の掛け声と共に再び堂内を回り始めます。

hadakadouage0041_l.jpg 回っている途中でお堂の正面にある2本の柱を男性の足で挟み込み、股間をこすりつけられたりします。

上記を繰り返し3回放り上げられると厄が落ち、やっと解放された男性は中央で杯に御神酒をいただいて終了となります。

担ぎ手の男衆も御神酒を飲み休みます。先程放り上げられた男性はここで褌姿になり、今度は担ぎ手として加わりました。


hadakadouage0050_l.jpg 程なく先程の別座敷から「メッケター!」の声が発せられると再び厄年の男性が担ぎ込まれてきました。

厄年の人を見つける度にこの神事が繰り返されます。

最初は寒かった堂内もこの神事の熱気で暖かくなり、褌姿の担ぎ手も皆汗をかいていました。

そしてまた、奥の座敷から大きな声が発せられます。

「メッケター!」

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このページは、糸魚川だよりが2008年1月17日 16:57に書いたブログ記事です。

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