白山神社 春季大祭

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「糸魚川けんかまつり」のちょうど2週間後、4月24日は能生の白山神社にて『春季大祭』が行われます。

起源は定かではありませんが、室町時代から続くとされる大変歴史のある祭りです。

昨年は雨で1日順延となりましたが今年はまずまずの天気。但し、数日前の降雨から寒さが続いており、時折吹き付ける風に肌寒さを感じながらのお祭りとなりました。

この白山神社 春季大祭の舞楽は「糸魚川・能生の舞楽」として天津神社けんか祭りと共に、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

詳しいお祭りの流れはこちらの記事をご覧下さい。白山神社 春季大祭 前編 白山神社 春季大祭 後編

「御庭払い」「七度半の使い」が終わると拝殿から勢いよく獅子が飛び出し、祭りらしさが引き立ちます。

この獅子を先頭に御輿3基、お稚児さんと続き、境内をゆっくりと練り歩きます。

お稚児さんが一旦楽屋に戻り、花冠から烏帽子に換わるといよいよお走りとなります。

それぞれの準備が整い、三の御輿「兵部」に神が降りる瞬間を待ちます。

合図を待ち、低く構えるも走り出しません。

その度に観客からは大きな「ため息」が漏れます。。。

そして8度目、「やぁー」の掛け声に三の御輿が走り出し、それに続いて獅子・お稚児・御輿も走り出すと観客の興奮もピークに達し、歓声と拍手が沸き上がります。

信じられないスピードで境内を1周し、走り終えたお稚児さんが橋掛かりで見守る中、3基の御輿とも無事に楽屋へ奉納されました。

この後は神様の降りた御輿にお供えをする「供神鐉(きょうしんせん)」と秋葉神社前にて「黙礼の式」が行われ、いよいよ舞楽の奉納へと移ります。

舞楽は全部で11曲が奉納されますが、そのほとんどが稚児の舞となっています。

この日のために練習を重ねた稚児達が一生懸命役を演じる姿に、舞いが終わる度に大きな拍手と歓声が沸き上がります。

「弓法楽(きゅうほうらく)」では放たれた矢を拾おうと、大勢の観客が舞台に集まりました。

この祭りのハイライトはやはり「陵王の舞」。

陵王の登場の頃になると、仕事を終えて駆けつけた観客も増え、舞台の周りには人だかりが出来ていました。

「輪歌(りんが)」を舞い終えた4人の稚児が楽屋に戻り、最後の一人と入れ替わりに深紅の衣装を身に纏った「陵王」が姿を現します。

と、同時に大きな拍手と歓声が沸き上がり、一気に盛り上がりを見せます。

陽が傾き空が茜色になる頃、陵王の深紅の衣装と夕日が重なり、何とも言いようのない神々しい世界を観ることが出来ます。

そして陽が落ち辺りが闇に包まれる頃には盛り上がりも最高潮に達し、楽屋に下がろうとする陵王を観客が「まだだ!」と引き留めます。

陵王は倒れ込むように総代に抱えられ、楽屋に下がると同時に、御輿に宿った神様を帰「御旅帰り」に移ります。

拝殿から出てきた御輿を「ワッショイワッショイ」と持ち上げ大合唱となり、祭りも最高潮を迎えます。

御旅帰りが終わると観客も家路につきはじめ、白山神社に静寂が戻ってくるのです。

「また来年も・・・」と思える瞬間です。


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