文化・教育: 2008年1月アーカイブ
江戸の頃から伝承され、国指定の重要無形民俗文化財に指定されている小正月の名物行事 青海の「竹のからかい」
青海駅周辺の地区を西町と東町に分け、双方が奉納する自陣の竹を隈取りをした若衆が合わせ引っ張る行事で、全国に類を見ない稀祭として多くの観客が集まります。
毎年1月15日の小正月に開催され、子供の竹のからかいや餅まき、賽の神が同時に行われます。
この日は前日までの雪も止み、見事な青空の下で威勢良く行われ、多くの見物客や撮影者が訪れていました。
青海の「竹のからかい」は西方と東方に別れ、双方の本陣近くに大きな飾り竹が飾られます。飾り竹には扇子や吹き流しなどが飾られています。
青海神社への参拝を終えた両陣営はそれぞれの本陣にて白塗りの顔に赤・青等の色で隈取りをし、法被・猿股姿に腰に
12時30分、双方の若衆が長さ20mはあろうかという竹を担いで中央に走ってきて竹を地面に立て「チョウチョウ サギノチョウ ナノハニトマレ ナノハニアイタラ ヨシノハニトマレ(蝶々 左義長 菜の葉にとまれ 菜の葉に飽いたら 葦の葉にとまれ)」と唄いながら柏手を叩き、その竹の周りをゆっくり回ります。
まずは西方は海側、東方は山側に立ち、双方の竹の根元の方を頭上でで交差させアーチを作り、そこを一般の見物客が海側から山側へくぐります。くぐった者には今年一年の家内安全や除災といった御利益があるそうです。
見物客がくぐり終えるといよいよ竹のからかいが始まります。
先程と同じように竹の根元を頭上で交差させ、途中を力一杯押さえつけ、弓なりにしならせます。
向かい合った先頭が「いち、にの、さん」のかけ声に合わせ弓なりになった竹が頭上に勢いよく落ちてきます。
落ちてきて二本合わさった竹を脇に抱え込み、綱引きのごとく力一杯引き合います。
竹が抜けると再度頭上に組み合わせ、かけ声に合わせて引き合います。
竹が折れたり割れた場合は負け、引っ張られて引き込まれたら負けという風に勝敗が付けられますが、双方から「勝った勝った!」の勝ち名乗りが聞こえました。
何度かこれを繰り返した後、最初のように竹を立ち上げ唄を歌いながら竹の周りを回り、竹を担いで自陣に引き返します。
この要領で大人の部と子供の部を交互に繰り返し、途中に「福餅まき」を織りまぜながら進行されます。
竹のからかいが終わると両陣営の飾り竹が下ろされ、飾り付けは縁起物として見物客がむしり取って持ち帰ります。
これが終わると両陣営が竹を担いで青海の海岸へ向かい、賽の神が行われます。
それまで使っていた竹や草鞋、注連縄などを役目を終えた各家庭の縁起物や御札などと一緒に燃やし、今年一年の五穀豊穣や家内安全などを祈念し幕を閉じます。
青海の「竹のからかい」は勇壮でいて華のある早春の行事でした。
